バスリフォームで多くの方が設置をするかしないかで悩むのが、浴室乾燥機です。浴室乾燥機は初期費用がかさむものの、ヒートショックを避けられるメリットがあるため、年齢を重ねていくことを考えると、設置しておくことで安心感が増します。さらに、洗濯物を早く乾かすこともできるので、毎日のように洗濯をしなければならない家庭では、大きな味方になります。
浴室乾燥機は電気式のものとガス式の2種類があります。いずれの方式を使うとしても、すでに建物に設置されている浴室の換気扇を外して、そこに浴室乾燥機を設置することが多いようです。電気式のものは設置に係る工期が短く、初期費用が抑えられるのが特徴で、バスリフォームなど後付けすることが比較的楽にできます。一方、ガス式はパワーが魅力です。給湯器の設置が必要であるため、初期費用が電気式に比べて高いものの、ランニングコストは安いのが特徴です。
電気式・ガス式それぞれの浴室乾燥機を実際に使う場合の時間とコストですが、浴室を温める場合は、同じ温度に到達するまでにガス式は電気式の3分の1ほどの時間で、かかる費用も半分程度との調査結果があります。また、洗濯物を乾かす場合は、電気式に比べてガス式は3分の1から3分の2程度の時間で乾かすことができ、光熱費も4分の3ほどと報告されています。それで、天気を問わずに洗濯物を毎日する方や日中に洗濯物を干すことができない方は効率的に乾かすことができるガス式を、それ以外の方は電気式を選ぶ方が多いようです。
バスリフォームの際に浴室乾燥機を設置する場合は、まず分電盤の空き状況をチェックすることが大切です。浴室乾燥機を設置する場合は、分電盤から専用の回路を引くことが必要だからです。分電盤に空きがない場合は、別途小型の分電盤を設置することもできるので、依頼する業者に相談すると良いでしょう。また、浴室専用の換気口が設けられているか、それともトイレや洗面所と共通の通気口なのかによって、選べる製品が異なることにも注意します。さらに、製品によっては天井の開口部分を広げる工事が必要になる場合もあります。